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【秋田】こころの調剤:命守るために① 利用者の自殺に衝撃

  • Posted by: ウツコム管理人
  • 2009年2月17日 12:57

  • うつ病 | 日記
【秋田】こころの調剤:命守るために① 利用者の自殺に衝撃

http://mainichi.jp/area/akita/news/20090217ddlk05040097000c.html

農村でうつ症状に悩む働き盛りの男性。施設の中で心を閉ざす高齢者--。周囲から孤立しがちな人たちと向き合い、訪問活動などを通じて寄り添う一人の薬剤師がいる。大仙市の畠中岳さん(41)。その活動の中で相手の胸の奥に隠された闇に気付き、心の扉を開くきっかけになることは少なくない。全国の自殺者数が3万人を超えるなか、国は対策として自殺願望者のサインに気付くことの重要性を挙げる。自殺率が13年連続で全国ワーストとなった秋田の一線に立つ畠中さんの地道な取り組みを追った。【馬場直子】

 大仙市角間川の農村地帯の住宅街にある薬局「すばる」。常連客の40代後半の男性が、薬を取りに店にやって来た。窓口に立つ畠中さんは、男性の表情が曇っていることに気が付いた。

 処方せんをみると、抗うつ薬が入っている。「今回は、どうされたんですか」。答えやすいように質問する。男性は「体がこえくて(だるくて)」

 「どんな時にだるくなりますか」「薬を飲んだ直後はどんな感じですか」。ちょっとした会話を、少しずつ重ねていく。

 薬局を訪れるのは、1日に70、80人。それぞれと、なるべく積極的におしゃべりをする。相手の話に耳を傾け、心の具合を探る。これが畠中さんの活動の原点だ。

    ★

 30歳を目前にした96年8月。畠中さんは県の定住事業を通じて薬剤師の募集をしていたすばるに来た。勤務していた地元、神奈川県の民間病院は辞めた。

 「患者に寄り添う薬剤師でいたい」。かねてから温めていた夢を、「町の薬局」のすばるなら実現できる。そんな思いがあったが、周囲は「なぜ、今さら秋田に行くのか」といぶかしがった。

 前任の病院では、担当患者が亡くなって泣けば同僚から「青いな」と冷笑された。患者の暮らしぶりを十分に理解せず、ただ処方せん通りに薬を出す。そんな毎日が不満だった。

    ★

 すばるを訪れる人の中の症状は、実にさまざまだ。

 ある時、話しかけても黙り込んだままの人がいた。様子がおかしい。同僚と心配しているうちに、車庫で首つり自殺をした。

 「秋田は自殺の多いところだから......」。最初は偶然と考えた。だが毎年1、2人と続くと、さすがにおかしいと感じた。

 合併前の旧大曲市内の自殺者は年間約10人。薬局で、必ずだれかに会っていた計算になる。

 「なんとかしなきゃ。これはまずい」。尻に火が付いた。この時から、畠中さんの自殺予防の取り組みが始まった。=つづく

毎日新聞 2009年2月17日 地方版

自殺の多い県として知られる秋田県。
県としての取り組みが功を奏したのか最近は全国ワーストワンを十数年ぶりに脱したようだ。
東北地方に自殺が多いのは、雪深く、日照時間の少ない気候的な風土と、規範から外れた生き方を恥とする伝統があることなどがいえる。
世間体など省みずに楽な生き方ができれば自殺やうつも減るのだが...。

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